雪がしんしんと降り積もる、ある静かな森の奥のことです。 そこには、とても小さなクリスマスツリーがぽつんと立っていました。

「今日はクリスマスだというのに……」
ツリーは悲しそうにつぶやきました。
「僕だけ、ちっちゃいから飾りがすくないなぁ」

その時です。空からホワーンと何かが集まってきました。
それは、お店の棚の隅っこに残っていた「あまりもの」のオーナメントたちでした。

「こんばんは、ツリーくん。なんだかさびしそうな顔をしているね」

ツリーが事情を話すと、オーナメントの一人が言いました。
「ねえ、名案があるの。ツリーくんがほんの少し背伸びをして、私たちがほんの少し小さくなれば、きっとぴったりになるんじゃない?」

それを聞いていた、通りすがりの陽気なふたり、アドゥとエモンが、元気いっぱいに声を上げました。

「ナイスアイデア! それならきっとうまくいくよ!」

アドゥとエモンが尻尾を振ると、不思議なことが起こりました。
ツリーがグッと空へ向かって胸を張り、オーナメントたちがキュッと身を寄せ合うと……。

ポワン!

温かい光とともに、ツリーには、オーナメントたちがまるで最初からあつらえたように、きれいにに輝いていたのです。 それは、世界中のどの大きなツリーよりも温かく、優しい光を放っていました。

「わあ、ありがとう! 僕、今とっても幸せだ!」

小さな小さなクリスマスツリーは、みんなの優しさに包まれて、素敵なクリスマスを過ごしました。