月別: 2024年1月 (page 1 of 4)
ある海岸に、美しい岬がありました。そこには、アドゥとエモンという二匹の犬が住んでいました。彼女たちは、岬に建てられた灯台の中で一晩中、海を照らし続けるのが仕事でした。
夕暮れの時刻が迫ると、アドゥは波の音の変化にも注意をはらい、灯台の窓から海を見つめます。
夜更けになると、エモンがアドゥに代わります。エモンが、アドゥとハイタッチしたかと思うと、その瞬間、アドゥは巧みな動きで後ろに引っ込み、ほっと一息つきながら休憩します。
この瞬間的な交代はまるで舞台のようで、アドゥとエモンはそれぞれがタイミングを見極め、見事なチームワークで灯台を守り続けました。夜が明け、新たな一日が岬に訪れると、アドゥとエモンは安堵の気持ちで、ゆっくりしっぽを振りながら共に海を見つめました。
岬に住む犬たちの姿は、地元の人々や船乗りたちに、愛され安心感をもたらしました。そして、巧みな交代術は伝説として語り継がれることとなりました。美しい岬の海は、アドゥとエモンの灯台守によって、いつでも安全な航海を保っていたのでした。
おや、リスたちは集まって何をしてるのでしょう。
リスの長老いわく、森の大時計のゼンマイを巻いているそうです。
予定では春頃、ゼンマイが巻き終わり、森の大時計が動き始めると、虫たちが目を覚まし、草木が芽吹き、花が咲いて、小川の水がキラキラと輝くそうです。
ある日、町は大雪に見舞われました。道路や家の屋根は雪に覆われ、町全体が銀色に輝いていました。イタグレのれんちゃんは興奮して窓の外を見つめ、雪の結晶が舞い散る様子に心が躍りました。ママに洋服を着せてもらって、お気に入りの帽子もかぶせてもらいました。でも、お外は思ったより寒そうでした。れんちゃんは、あったかいのが好きなので、お外に出るのはやめて、お家の中で雪をみながらくるくると回りました。