蓼科の山奥に潜むみかくにん生物です。やきものを作ったり、ペットのアドゥと散歩したりしてます。

月別: 2025年3月 (page 1 of 2)

桜とアドゥ

桜はふんわりと咲き誇った。風に揺れる花びらは、ひとひらごとに春の気を孕んでいる。アドゥは毛並みも柔らかく、鋏の跡もまだ新しい。最も愛らしいときとは、こういうものかと、しばし眺める。

瀬戸優さんの展示

現在、渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOでは、アートプラットフォーム「ArtSticker」のローンチ5周年を記念したグループ展「SHIBUYA STUDIO -ArtSticker 5th Anniversary-」が開催されています。​この展覧会は、2025年3月22日から4月7日までの期間で、入場無料となっています。 ​

本展では、ArtStickerに登録している3,000組のアーティストの中から選ばれた30組の気鋭アーティストが新作を発表しています。​会場内には、アーティストのスタジオを再現したような空間が設けられ、訪れた人々がまるでアーティストの制作現場に足を踏み入れたかのような体験ができる工夫がされています。 ​

特に、彫刻家の瀬戸優さんの展示は、彼のアトリエを再現した迫力ある空間となっており、実物大の野生動物をモチーフにしたテラコッタ作品が展示されています。​瀬戸さんは1994年生まれで、自然科学を考察しながら、主に野生動物をテーマに彫刻作品を制作・発表しています。​彼の作品は、1/1スケールでしか表現できない空気感にこだわり、素材であるテラコッタは作家の触覚や軌跡がダイレクトに表面に現れるため、躍動感のある作品となっています。 ​

また、会場では出展アーティストのこれまでの制作にまつわるエピソードが書かれたカードが設置されており、訪れた方々がアーティストの人柄や感性をより深く知ることができるようになっています。​これらのエピソードを通じて、作品への理解や鑑賞体験が一層深まることでしょう。 ​

さらに、展示スペース内の特設エリアでは、アーティストによる公開制作が行われる予定です。​具体的な日時については、ArtStickerの展覧会ページや公式Instagramなどで随時お知らせされるとのことです。 ​

このように、「SHIBUYA STUDIO -ArtSticker 5th Anniversary-」は、アートと観客が直接触れ合うことのできる貴重な機会を提供しています。​アートに興味のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

くまさんの春…🐻🌼

森の奥深く、静かな巣穴の中で、くまさんはまだぐっすりと眠っていました。

「くまさん、はるですよー!」

春の訪れを知らせるように、お花たちは巣穴をのぞき込みながら声をかけました。あたたかな風が森にふき、鳥たちがさえずり、小川のせせらぎも楽しそうに響いています。

でも、くまさんは目を覚ましません。

「どうしよう?くまさんが起きないよ。」

お花たちは困ってしまいました。そこで、森の仲間たちにも声をかけることにしました。

「リスさん、くまさんを起こして!」

リスさんはくまさんの鼻先にそっとどんぐりを置いてみました。でも、くまさんはぐーぐー寝たままです。

「じゃあ、うぐいすさん、春の歌を歌って!」

うぐいすさんが美しい声で歌い始めました。でも、くまさんは目をこすりながら、またすぐに寝てしまいました。

「これはもう、あの方法しかないね!」

そう言って、お日さまがにっこりと笑いました。そして、巣穴の入り口からぽかぽかの光をそっと送りました。

そのあたたかさに包まれて、くまさんはようやく目を開けました。

「んん…なんだかいい気持ち…」

大きく伸びをして、くまさんはゆっくりと起き上がりました。

「わあ!もう春なんだね!」

くまさんが外に出ると、お花たちはにこにこと微笑み、森のみんなも嬉しそうにくまさんを迎えました。

「おはよう、くまさん!」

「おはよう、みんな!」

くまさんは春の香りをいっぱい吸い込んで、嬉しそうに森を歩き始めました。

こうして、くまさんの春がようやく始まったのでした。

エモンのハーネスは菜の花色

近くの公園を散策していると、鮮やかな黄色い菜の花が目に留まりました。春の訪れを感じさせるこの花は、実はアブラナ科の植物で、古くから食用や観賞用として親しまれています。菜の花は、つぼみや若葉が食材として利用されるだけでなく、ミツバチの蜜源にもなり、自然の生態系にも貢献しているそうです。風に揺れる可憐な花々を眺めながら、その鮮やかな色合いとほのかな香りに心が癒やされました。

ご当地どーもくん

​渋谷の街を歩いていると、NHKの人気キャラクター「どーもくん」が各地の特産品や文化を取り入れたご当地バージョンで登場していました。​この取り組みは、NHKが放送開始100年を記念して開催した「放送100年超体験NHKフェス」の一環で、全国のNHK54局が地域の特色を反映した「ご当地どーもくん」をデザインし、地域の魅力を発信しています。 ​ステラnet

まず出会ったのは、高知県の「カツオどーもくん」です。​カツオ漁が盛んな高知県にちなんで、どーもくんがカツオの姿を模した衣装を身にまとっており、そのユニークなデザインに目を引かれました。​

次に、栃木県宇都宮市の「いちごどーもくん」に遭遇しました。​宇都宮は全国有数のいちごの産地であり、どーもくんが赤いいちごの帽子をかぶり、全身でいちごの魅力を表現していました。​

さらに、岡山県の「桃太郎どーもくん」にも会うことができました。​岡山の伝説的な英雄・桃太郎に扮したどーもくんは、桃の形をした衣装を着ており、地域の歴史や文化を感じさせる姿でした。​

これらのご当地どーもくんたちは、地域の特産品や伝統を象徴する衣装を身にまとい、訪れる人々に各地の魅力を伝えていました。​イベント会場では、これらのご当地どーもくんのステッカーも配布されており、私もいくつか手に入れることができました。​このような取り組みを通じて、どーもくんが全国各地の文化や特産品を紹介し、地域の活性化に貢献していることを実感しました。

浜名湖SA

アドゥとエモンは、春の訪れを感じる3月20日の春分の日、穏やかな陽気の中、浜名湖サービスエリアをお散歩しました。青く広がる湖を眺めながら、心地よい風に吹かれ、春の香りを楽しみました。サービスエリアには人も多く、家族連れやカップルがのんびりと過ごしていました。

LAヨーキー

LAヨーキー来日中!!!
ついにやってきました。はたして始球式に登場するのか。高く上がったおやつのホームランキャッチは出るのか。得意のベースランニングでかき回すのか。ベンチから大きな声で盛り上げるのか。とても楽しみですね🦴⚾️
3月29日に開催されるペットサロン「PEPE」の開幕戦「ぺぺっこ会」に持っていくので、よろしけばもらってください。
ちなみにLAヨーキーとは(Lovely Adventure)ヨーキーですよ😆

なかよし

アドゥとエモン。普段はお互いに適度な距離を保ちつつ、それぞれの時間を楽しんでいます。でも、たまにふと気がつくと、二匹がぴったり寄り添って寝ていることがあるんです。

のらヨーキー アドゥ

街の片隅、誰も気に留めないような細い路地に、一匹のヨークシャーテリアが住んでいた。名前はアドゥ。かつては飼い犬だったが、ある日、突然捨てられてしまった。首輪もなく、ただ小さな体で寒さと空腹に耐えながら、必死に生きていた。

アドゥは、人間を警戒しながらも、どこかで優しさを求めていた。パン屋の裏で落ちてくるパンくずを待ち、レストランのごみ箱を漁る日々。そんな彼を、遠くから見つめる少年がいた。

少年の名前はハル。彼もまた、孤独を抱えていた。両親は共働きで家にいることは少なく、学校でもあまり友達がいなかった。ある日、ハルはアドゥが冷たい雨の中、震えながら身を寄せているのを見つけた。

「おいで、怖くないよ。」

そっと手を差し出すと、アドゥは警戒しながらも、一歩ずつ近づいてきた。そして、その小さな鼻でハルの指先をそっと嗅いだ。

それが、二人の物語の始まりだった。

ハルは毎日、アドゥに会いに来るようになった。こっそりお弁当のパンを分けたり、静かに話しかけたりした。アドゥも次第に心を開き、尻尾を振るようになった。

ある日、アドゥはハルに向かって、小さく「ワン」と鳴いた。それはまるで、「ありがとう」と言っているようだった。

だが、平穏な日々は長くは続かなかった。ある日、町の清掃員が「野良犬は危険だ」と言い、アドゥを捕まえようとしたのだ。

ハルは必死に訴えた。

「アドゥは悪い子じゃない!僕の大切な友達なんだ!」

だが、大人たちは聞く耳を持たない。追い詰められたアドゥは、必死に逃げた。

アドゥはどこにもいなかった。ハルは町中を探し回ったが、見つからない。

「アドゥ……どこにいるの?」

その夜、ハルは公園のベンチに座り、涙をこぼした。すると、小さな足音が聞こえた。

アドゥだった。

泥だらけで傷ついていたが、必死にハルの元へ戻ってきたのだ。ハルはアドゥを抱きしめ、涙ながらに誓った。

「もう絶対に離れない。僕が君の家になる。」

それから、ハルは両親に頼み込み、アドゥを家族として迎え入れた。最初は反対していた両親も、アドゥの健気な姿を見て、次第に心を許していった。

こうして、野良ヨーキーだったアドゥは、ついに本当の「家族」を手に入れたのだった。

満開梅猫(みつひらばいにゃあ)の春うららな1日

春の柔らかな朝日が差し込む頃、みつひらばいにゃあはゆっくりと目を覚まします。
ふわふわの尻尾を伸ばしながら、梅の枝の上で大きなあくび。ひとまず日向ぼっこを始めます。
お昼になると、満開の梅の木を飛び回ります。枝から枝へと軽やかに跳ね、花びらたちと遊ぶのが大好き。
ぽかぽかと温かくなってきた午後、梅の木の下に降りてきて、ふわふわの花びらの上でゴロン。春風に吹かれながらお昼寝タイムです。
夕暮れ時、空がほんのりと紅梅色に染まりはじめると、梅の木のてっぺんに登って、ゆっくりと沈む太陽を見送ります。
夜が更けると、月明かりの下で静かに毛づくろい。今日も一日ありがとう、と梅の木にささやくと、梅の木はそっと花びらを揺らすのでした。