
1. 伊藤英明の「肉体とキャリアの無駄遣い」
何といっても主演・伊藤英明さんの役作りが凄まじいです。かつて『海猿』などで見せたあのシリアスで屈強な肉体を、「デニムの短パンと切りっぱなしのベスト」という異様な格好に捧げ、一切ふざけずに大真面目に演じ切る。そのストイックな姿勢が、シュールな笑いを極限まで高めています。
2. ギャップが産む「愛おしさ」
「世界を救うために殺人拳を修行したのに、救うべき世界が平和だった」という、切なすぎる設定がまず秀逸です。
- 最強の戦士 vs 現代の日常: 必殺技を繰り出す力でアルバイトに励んだり、女子大生に恋をして悶々としたりする姿は、もはや応援したくなるほどのピュアさに溢れています。
- 時代錯誤な熱量: 1999年を待ち続けた彼らの「遅れてきた青春」が、バカバカしくもどこかエモーショナルに描かれています。
3. 脇を固めるキャストの全力投球
西畑大吾さんのツッコミ、上白石萌歌さんの透明感あるヒロイン像、そして他の「終末の戦士」を演じる大貫勇輔さんや山本耕史さんたちの振り切った演技。全員がこの特殊な世界観を信じ込んで演じているからこそ、観客は安心してそのカオスに身を委ねることができます。
一言で言えば… 観終わった後に、良い意味で「何も残らない」潔さ。悩み事がある時に観れば、「あ、こんなに全力でバカなことをしていいんだ」と心が軽くなる、現代の特効薬のようなエンターテインメントです!
先輩役の岡崎体育さんもよかったです。