ふわっと春風が吹く中、淡いピンクの絨毯が足元に広がっている。

その中に、ひょっこり現れた一匹の猫!静かにその場に佇んでいる。

じっと見つめていると、猫がゆっくり顔を上げ、目を細めて、ほんの少しだけ口元がほころんだように見えた。

思わず私もニコッと微笑み返していた。なんだかとっても温かい気持ちでつながった瞬間だった。

桜の花はやがて風に乗って散っていくけれど、猫の優しい微笑みは、お皿になった。