ある春の日、ポカポカの日差しが優しく降りそそぎ、大地がゆっくりと目を覚まし始めました。

庭の隅にある小さな土の盛り上がり。その下では、小さな芽が一生懸命に伸びようとしていました。やがて、ふわっと土が動き、そこから緑色のかわいい芽が顔を出しました。

「おや?」

ワンちゃんが、不思議そうに鼻をクンクンさせます。

「なんだろう? いいにおいがする!」

すると、ネコちゃんもやってきて、ぴょんと近くに座りました。

「何してるの?」

「こっちのほうから、いいにおいがするんだよ!」

ネコちゃんもそっと顔を近づけてみると、土の中から小さな黄色いお花がゆっくりと顔を出していました。

「わあ、春が来たんだね!」

顔を見合わせてニッコリ。小さなお花が、春の訪れを知らせてくれたのです。

ふわりとそよ風が吹くと、お花の香りが広がり、空には小鳥のさえずりが聞こえてきました。

「春って、あたたかくて気持ちがいいね!」

ワンちゃんとネコちゃんは、ぽかぽかの日差しの中でゴロンと寝転び、春の心地よさをたっぷり感じるのでした。