ある日、森の中では、春の訪れを告げる強い南風が吹き始めました。風は樹々の間を舞い、葉っぱを踊らせていました。
モモンガくんは急いで風にのって、明るい笑顔で、春の到来を祝福するように木々の間を、さっそうと飛び回りました。

「春だよ!春が来たよ!」

彼の声は風と共に、森中を駆け巡りました。鳥たちや小動物たちが喜びの声を上げました。花々もその声に応え、色とりどりの花を咲かせ始めました。
モモンガくんは、季節の移り変わりを祝福し、仲間と共に喜びを分かち合う大切な役割を誇りに思いました。