昔々、ある美しい森に、二羽の鳥が住んでいました。一羽は明るく元気な「オヒー」、もう一羽は冷静で知恵者の「サマー」です。

ある日、森を照らしていた太陽が疲れてしまって出てこなくなりました。暗い日々が続き、オヒーとサマーは心配そうに身を寄せあっていました。そして、二羽で協力して困っている森の仲間たちに光を届けようと決心しました。

オヒーは、翼の中に星の光を集めるため、元気いっぱいに飛び回りました。サマーは森の湖に反射してる光を効率よく集めました。がんばった二羽が夜空で翼を大きく広げると、森は明るく照らされ、幻想的な光景に包まれました。動物たちは、大いに喜んで森は歓喜の歌と踊りであふれかえりました。それから、どこからともなく「オヒー、サマー、ありがとう!」という大合唱がおきました。

その声は疲れて休んでいた太陽にも届きました。「お日様ありがとう」と森じゅうで感謝の大合唱が起きているではありませんか。太陽は、自分のための大合唱と勘違いして、うれしくなり、ムクムクと元気が湧いてきました。しばらくすると、すこし照れながら山の向こうから出てきました。森は美しい朝日に照らされ、心地良い鳥のさえずりに包まれました。

チーターと地球の上をちゅっ走る