むかしむかし、あるところに小さなにんじん畑がありました。ある日、うさぎさんが、ぴょんぴょんと跳ねてきて、にんじんを食べようとしました。にんじん畑で働いていたワンちゃんは、大急ぎで走ってきて、うさぎさんに言いました。
「このにんじんは、まだ子供だから食べちゃだめなんだよ」
「そうなんだ。ワンちゃん、教えてくれてありがとう」
うさぎさんとワンちゃんは友達になってたくさん遊びました。そして、一緒ににんじん畑を守ることにしました。
収穫が近づくと、とても美しくて立派なにんじんが畑一面にできました。農家のおじいさんは、とてもよろこんで、うさぎさんとワンちゃんにいっぱいおやつをあげて、いつまでも一緒に暮らしました。