蓼科の山奥に潜むみかくにん生物です。やきものを作ったり、ペットのアドゥと散歩したりしてます。

投稿者: holyshine (page 4 of 161)

みーっけた!

ある日、森の中を散歩していたなかよしの柴犬、ムギとアズキが、ふと足を止めました。

ムギが興味津々の顔で前を見つめ、アズキも興味津々にその方向を見ました。その先には、大きな箱が落ちていました。

「なんだろう?」「気になるね。中を見てみよう!」

二匹はワクワクしながら箱に近づきました。箱のふたをあけて中を覗き込むと、そこにはふわふわの毛布と一冊の絵本が置かれていました。

「おや、これは……?」ムギが興味津々に絵本を取り出しました。

「誰かが落としたのかな?」アズキが考え込むと、ムギが笑顔で言いました。

「それよりも、この絵本読もうよ!」

毛布を敷いて、箱の中に一緒に座り、絵本を読み始めました。物語は素敵な冒険のお話で、ページをめくるたびに二匹の心も一緒に冒険しているかのようでした。

二匹は暖かくて楽しい時間を過ごしました。そして、絵本を読み終えた後、箱を元の場所に置き、再び森の中を散歩し始めました。

その日から、ムギとアズキは森の中でお宝を一緒に探し求めるようになりました。そして、二匹の冒険はまだまだ続くのでした。

蓼科湖のスワンボート

標高1250mに蓼科湖という湖がありました。この湖は美しい山々にかこまれ、風の少ない日は、湖面がまるで銀色の鏡のように山々を映して輝きます。

ある日、湖畔の小さな村に住む少女リナは湖を訪れました。彼女は湖の美しさに魅了され、静かな湖面を眺めながら歩いていました。すると、湖畔にあるレンタルショップで、白鳥の形をした足漕ぎペダルボートを見つけました。リナはそれを見て、心躍る思いを抱きました。

「私、あのペダルボートに乗ってみたいな」

そこでレンタル料を支払い、白鳥の形をしたペダルボートに乗り込みました。湖面を漕ぐペダルボートは、さながら本物の白鳥のように風になびいて、水面を滑るように進みます。リナはその感覚に夢中になり、湖の中心まで漕ぎ進みました。

すると、空がだんだん曇ってきて、湖面には雪が舞い始めました。リナは少し心配になりましたが、そのとき、不思議なことが起こりました。白鳥の形をしたペダルボートが、まるで魔法にかかったかのように変身し、本物の白鳥に姿を変えたのです。

驚きと喜びに包まれたリナは、その美しい白鳥に乗って空高く舞い上がりました。湖面を離れ、雪の中を舞いながら、自然の美しさをいっぱい感じました。そして、その夜、リナは村に帰り、人々にこの不思議な体験を語りました。

以来、蓼科湖では白鳥の形をした足漕ぎペダルボートが、本物の白鳥に変身する不思議な物語が語り継がれています。その湖と周囲の自然の美しさは、人々の心をいつも魅了し続けています。