
窓を開けて部屋の換気をしようとしていました。
家の中は暖かくて快適でしたが、お母さんがいつも、空気を入れ替えないと「カビが住み着いちゃうよ」と心配していたからです。

タカシが窓を開けたその瞬間、

びっくりして窓を閉めようとすると、
そこに小さな声が聞こえてきたのです。

タカシは驚いて窓際を見ると、
冷たい風の中に青白く光る小さな妖精が
ふわふわと浮かんでいました。
「え?妖精?」タカシは目をこすりました。
「ひんやりが妖精だったなんて知らなかった!」

「私たちは、冬の空気を運んでくるの。
窓を開けてくれたおかげで、
あなたの家にも新鮮な冬の空気を届けられたわ。」
タカシは少し困った顔をしました。
「寒すぎて風邪をひいちゃうかも…。」

すると、部屋の空気が循環してちょうどいい温度になりました。
「これからも、ときどき窓を開けて
私たちの新鮮な空気をうけとってね。」
タカシはうなずきました。
「約束する!フロスティア、ありがとう!」
その後、タカシは、ひんやりの妖精をときどき部屋に招き入れ、
より快適な家になりました。

お母さんも「ひんやりの妖精って可愛いわね!」と笑いました。