蓼科の山奥に潜むみかくにん生物です。やきものを作ったり、ペットのアドゥと散歩したりしてます。

カテゴリー: つれづれ (page 1 of 157)

蓼科湖のスワンボート

標高1250mに蓼科湖という湖がありました。この湖は美しい山々にかこまれ、風の少ない日は、湖面がまるで銀色の鏡のように山々を映して輝きます。

ある日、湖畔の小さな村に住む少女リナは湖を訪れました。彼女は湖の美しさに魅了され、静かな湖面を眺めながら歩いていました。すると、湖畔にあるレンタルショップで、白鳥の形をした足漕ぎペダルボートを見つけました。リナはそれを見て、心躍る思いを抱きました。

「私、あのペダルボートに乗ってみたいな」

そこでレンタル料を支払い、白鳥の形をしたペダルボートに乗り込みました。湖面を漕ぐペダルボートは、さながら本物の白鳥のように風になびいて、水面を滑るように進みます。リナはその感覚に夢中になり、湖の中心まで漕ぎ進みました。

すると、空がだんだん曇ってきて、湖面には雪が舞い始めました。リナは少し心配になりましたが、そのとき、不思議なことが起こりました。白鳥の形をしたペダルボートが、まるで魔法にかかったかのように変身し、本物の白鳥に姿を変えたのです。

驚きと喜びに包まれたリナは、その美しい白鳥に乗って空高く舞い上がりました。湖面を離れ、雪の中を舞いながら、自然の美しさをいっぱい感じました。そして、その夜、リナは村に帰り、人々にこの不思議な体験を語りました。

以来、蓼科湖では白鳥の形をした足漕ぎペダルボートが、本物の白鳥に変身する不思議な物語が語り継がれています。その湖と周囲の自然の美しさは、人々の心をいつも魅了し続けています。

春の訪れを知らせるモモンガくん

ある日、森の中では、春の訪れを告げる強い南風が吹き始めました。風は樹々の間を舞い、葉っぱを踊らせていました。
モモンガくんは急いで風にのって、明るい笑顔で、春の到来を祝福するように木々の間を、さっそうと飛び回りました。

「春だよ!春が来たよ!」

彼の声は風と共に、森中を駆け巡りました。鳥たちや小動物たちが喜びの声を上げました。花々もその声に応え、色とりどりの花を咲かせ始めました。
モモンガくんは、季節の移り変わりを祝福し、仲間と共に喜びを分かち合う大切な役割を誇りに思いました。