かたつむりは、かめを家に招待しました。
かめは、手土産にしじみをもって川から出てきました。
そして、かたつむりの家に向かいました。
コンコン、かめはかたつむりの家の玄関ドアをあたまでノックしました。
かたつむりは、かめさんが遊びに来てくれたと思いました。
大喜びで、キッチンから出て、廊下を通って、玄関まで向かいました。
ドアをあけると、かめはいませんでした。
そこには、しじみと手紙が置いてありました。
手紙には、
もう寒くなってきたので帰ります。
しじみは味噌汁にしてください。
かめより
と書いてありました。
かたつむりはツノをめいいっぱい伸ばしたあと、
松の木の根っこより深いため息をつきました。